2024年5月5日 朝礼拝『私によって平和を得る』大賀幸一牧師

出エジプト記 33章7-11節 ヨハネによる福音書 16章25-33節

  今日本中で注目されている事件があります。元大河ドラマの子役を務め、その後も俳優として活躍していた人が、ある殺人事件に関与して逮捕されています。俳優としてあれだけ活躍し、期待もされていた人がどうして犯罪に手を染めることとなったのか。その人物があるインタヴューに、金がすべてです、と答えている場面が紹介されています。お金がすべて、そのお金のためには、殺人事件も関与する、そういう人生を選んだ、ということでしょうか。そして、その選択は、自分の人生を大いに破壊したことが証明されています。私たちは、神様が私たちの人生に深く関わってくださる存在であると信じています。私たちの人生をその愛をもって、その光をもって照らし、導いてくださる方であると確信しています。私たちの人生に必要なことは何かを教え、良き道を選び取るために、神様は私たちを教え導き続けてくださる方です。神様と私たちの間には、そんな関係、つながりが結ばれていると信じているのです。では、神様は私たちにどんな方法で関わってくださって来たのでしょうか。その一つは、神様の教えを与えて、それを守り従わせることによってでした。また今日の出エジプト記にあるように、神様が選ばれたモーセという人間は、神様と直接顔と顔を合わせて語り合った、と書かれています。もちろんこの表現は象徴的な表現だと思いますが、まるで顔と顔を合わせて直接話し合うように、神様と人間との間にはそうした、人格と人格がぶつかり合うような、心と心とがふれあい、つながり合うような関係があって、神様は人間を導いてくださっています。頑固な人間の心に、何度も何度も、真心を込めて、愛をこめて語りかけ、人間の人生、命と関わってくださっています。だからこそ、この神様を信じ、この神様に照らされ、導かれて、私たちの人生を歩むことに間違いはないのです。