2024年4月7日 朝礼拝『私は決して信じない』大賀幸一牧師

出エジプト記 15章1-8節 ヨハネによる福音書 20章19-31節

さて、イエス・キリストが突然やって来て、人々の真ん中に立ちました。イエス・キリストは、数日前十字架にかけられて殺されてしまったのです。イエス様の弟子たちは、イエス様を失って絶望の中にありました。弟子たちは、自分たちの今いる家の扉という扉の全てに鍵をかけて閉じこもっていたのです。誰も中に入って来れるはずもないのに、イエス様は突然やって来ました。そして、平和があるように、と挨拶されたのです。それから、イエス様は弟子たち皆に息を吹きかけて、言われました。聖霊を受けなさい、と。つまり神様の霊を受けて、力づけられて、また歩き出しなさいと言っているのです。神様によって始められた大切な事業が今ここで大変な危機に陥っています。この大切な事業を受け継ごうとする人たちが希望を失い、未来を見失ってしまったからです。何よりもその中心にあるイエス様がいなくなってしまったからです。しかし、不思議なことですが、イエス様は再び弟子たちの真ん中に現れて、途切れそうになっている大切な事業をつなごうとしています。神様から始まった大切な事業であっても、それを受け継いで行く人がなければなりません。イエス様は、突然弟子たちの真ん中に現れて言いました。私もあなたたちを派遣します、と。ところがこんな大事な時にいない人があるのです。トマスという人です。トマスは後から話を聞いて言っています。私はそんな話絶対に信じない、と。イエス様はもう一度現れてくれました。途切れていた信頼というバトンをつなぐために、イエス様は何度となく弟子たちの前に現れてくれました。日本は、信頼というバトンをつないで行くことは得意です。後ろを振り返らなくても、ちゃんとバトンを渡してくれる、信頼できる仲間があるからです。私たちはやはり、とても大きな力、とても大きな愛に包まれて、私たちの人生、私たちの事業は進められていると確信しています。神様という大きな愛と力です。さあこれからも、つながれた大切なバトンをつないで行きましょう。