創世記 12章1-9節 ローマの信徒への手紙 4章13-25節
アブラハムが、神様に呼びかけられて、75歳にしてハランを旅立ったのは、アブラハムが祝福の源となるためです。祝福とは神様がなさること。神様の愛と恵みにより守られること、神様に選ばれ、遣わされること、神様から約束を与えられることです。神様は、アブラハムを祝福するものを祝福される、と。地上の氏族はすべてあなたによって祝福に入る、とおっしゃっています。アブラハムに与えられた祝福はそれを受け継ぐ人々へと受け継がれて行くのです。では祝福を受け継ぐ人は誰でしょうか。もちろんアブラハムの子孫、イサク、イシュマエルが受け継ぎ、後に、イスラエル、ユダヤ人へと受け継がれて行きます。またアブラハムは、妻サラの死後ケトラという女性と再婚してこどもたちが生まれています。このこどもたちはアラブ民族の元となったと言われています。アブラハムからユダヤ人、アラブ人どちらにも祝福は受け継がれているのです。今日のローマ書には、世界を受け継がせることを約束されたが、その約束は律法に基づいてではなく、信仰による義に基づいてなされたのです、とあります。実はアブラハムは、神様が信じられない時、神様の約束が信じられない時がありました。神様はアブラハムがずっと変わらず神様を信じ続けたから、彼を認めたのではありません。信じられない時があることもすべて知った上でアブラハムを認めたのです。すべての人が祝福を受け継ぐために、すべて神様を信じる人々も、信じられない人々も祝福を受け継ぐために、アブラハムの75歳の出発があったのです。アブラハムは、神様に祝福された後も旅路を続けています。彼が行った先で祭壇を築き、主なる神様の御名を呼んだ、のです。私たちも人生の旅路の中、神様に祝福され、神様を礼拝し、歩んで行きましょう。