2020年12月20日 朝礼拝

『神は私たちと共におられる』大賀幸一牧師
イザヤ書7:10-14 マタイによる福音書1:18-25
  マリアとヨセフは婚約していましたが、マリアは妊娠していました。ヨセフは悩み苦しみ、婚約解消を決断します。ヨセフはマリアのことを表ざたにしたくなかったのです。表ざたにする、という部分、他の日本語訳では、晒し物にすることを望まなかったとされているいます。ヨセフは、マリアを晒し物にしたくなかったのです。ヨセフはマリアを愛していたのです。ですからヨセフは婚約解消し、マリアが晒しものにならず、マリアが愛する者と結婚する道を与えようとしたのです。これがヨセフの義しさです。あるいは人間の義しさです。その夜ヨセフの夢の中に、神様の遣わされた天使が現れ、ヨセフに語りかけます。ヨセフよ、恐れるな。マリアを妻として迎え入れなさい。眠りから覚めたヨセフは、夢の中に現れた神の御使いの言葉に従います。すぐさまマリアを正式に妻として迎えて、結婚し、マリアのこどもを我が子として迎え入れたのです。マリアはこどもを出産し、イエス様が誕生されました。神様の愛が、ヨセフの義しさを上回った瞬間です。神様の愛が、人間の正しさよりも勝っているのです。神様の愛が、人間の正しさより勝っているから、イエス様はこの世界に生まれることができたのです。人間の正しさでは、イエス様は生まれることが出来なかったのです。ヨセフが、私たちが、人間たちが一生懸命悩んで、苦しんで、愛して、考えて、選んだ結果があります。しかしその人間の正しさでは、神の子イエス様は生まれないのです。人間の正しさよりも神様の愛は遥かに深く、大きいのです。今の私たちの抱える不安と未来の見えないこの時を、人間がどのように考え選ぶ道よりも、神様の愛が私たちに未来を開いてくださいます。私たちに命の道を与えてくださいます。神様は私たち、人間と共におられます。皆さん、クリスマスを迎え、神様を讃えましょう。